アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京

会場の様子

日時 : 2014年5月25日 13時00分〜16時30分
場所 : 東京都荒川区 サンパール荒川 大ホール
参加人数 : 1,150人

当日のプログラム(敬称略)
◆開会のことば: 丸山 勝也 実行委員長(アル法ネット代表、久里浜医療センター名誉院長)

◆来賓あいさつ: 森 まさこ 内閣府特命担当大臣(代読)
 中川 正春 衆議院議員(アルコール問題議員連盟 会長代行)
 高木 美智代 衆議院議員(アルコール問題議員連盟 会長代行)

丸山 勝也、中川 正春、高木 美智代
写真左から、丸山勝也実行委員長、中川正春衆議院議員、高木美智代衆議院議員

◆祝電・メッセージ披露
《アルコール問題議員連盟》
中谷 元 衆議院議員(会長)
櫻井 充 参議院議員(前会長・顧問)
福山 哲郎 参議院議員(事務局長)
あべ 俊子 衆議院議員(幹事)
赤嶺 政賢 衆議院議員(幹事)
高市 早苗 衆議院議員
石井 みどり 参議院議員
小池 晃 参議院議員
《自治体・団体》
愛知県知事 大村 秀章
愛知県精神科病院協会会長 舟橋 利彦
予防医療研究所 代表 磯村 毅
沖縄県保険医協会会長 仲里 尚実
中国四国アルコール関連問題研究会代表 橋本 隆
タバコ問題首都圏協議会代表 中久木 一乗

◆基調講演:「アルコール健康障害対策 「基本法がめざす社会」
 猪野 亜朗(アル法ネット副代表、かすみがうらクリニック副院長)

猪野亞朗(かすみがうらクリニック副院長)

◆休憩: (リカバリー・パレード「回復の祭典」コーラス隊&ドライドランカーズ)

コーラス隊&ドライドランカーズ

◆アルコール健康障害と関連する問題――当事者からのアピール
 アルコール依存症本人(東京断酒新生会) 早坂 耕一
 依存症者の妻(愛知県断酒連合会) 池嵜 満月
 アルコール依存症本人・AC(AA) 小嶋
 飲酒運転被害者遺族 井上 保孝・郁美
 イッキ飲ませ被害者遺族 村田 陽子

司会と当事者の方々


◆<基本計画に向けて>国の対策は今 (関係省庁の現状報告とこれから)
司 会 樋口 進(久里浜医療センター院長) 今成 知美(ASK 代表)
 内閣府 アルコール健康障害対策推進準備室 参事官 加藤 誠実 北島 智子
 法務省 矯正局成人矯正課 課長 大橋 哲
 財務省 国税庁課税部酒税課 酒税企画官 永田 武
 文部科学省 スポーツ・青少年局学校健康教育課 課長補佐 濱谷 貢
 厚生労働省
  社会・援護局障害保健福祉部精神・障害保健課 心の健康支援室 室長 中崎 宏司
  健康局がん対策・健康増進課 専門官 瀧村 剛
 警察庁 交通局交通企画課 課長補佐 柴田 亙

シンポジウムの様子

基本法推進宣言: 生馬 義久(東京断酒新生会副理事長)
 閉会のことば
: 中田 克宣(全日本断酒連盟理事長)

 総合司会: 岡崎直人、稗田里香

岡崎直人、稗田里香、生馬 義久、中田 克宣

【主催】
日本アルコール関連問題学会、全日本断酒連盟、ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

【共催】
アル法ネット(アルコール健康障害対策基本法推進ネットワーク)、全断連関東ブロック協議会、東京断酒新生会、アディクション問題を考える会(AKK)、アルコール・薬物施設連絡会、イッキ飲み防止連絡協議会、全国マック協議会、日本アディクション看護学会、日本アルコール看護研究会、日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会、日本キリスト教婦人矯風会、日本禁酒禁煙協会、日本禁酒同盟

【後援】
アルコール問題議員連盟、内閣府、厚生労働省
アルコール医学生物学研究会、AA日本ゼネラルサービス(JSO)、矯風会JWCTU、主婦連合会、全国精神保健福祉相談員会、全国精神保健福祉連絡協議会、全日本自治団体労働組合(自治労)、日本医師会、日本医療社会福祉協会、日本看護協会、日本肝臓学会、日本救急救命士協会、日本消化器病学会、日本精神衛生会、日本精神科看護協会、日本精神科病院協会、日本精神神経科診療所協会、日本精神神経学会、日本精神保健福祉士協会、日本内科学会、日本プライマリ・ケア連合学会、リカバリー・パレード「回復の祭典」実行委員会
赤城高原ホスピタル、秋元病院、アルコールケアセンターたんぽぽ、井之頭病院、茨城県断酒つくばね会、うらべ医院、榎本クリニック、遠藤嗜癖問題相談室、大石クリニック、神奈川県断酒連合会、川崎ダルク支援会、川崎マック、久里浜医療センター、群馬県断酒連合会、河渡病院、鴻巣病院、駒木野病院、こまごめ緑陰診療所、埼玉県断酒新生会、三交病院、自治労長野県本部、市民調剤薬局、慈友クリニック、新町クリニック健康管理センター、心理相談室サウダージ、鈴木メンタルクリニック、ステップ夢、鶴巻メンタルクリニック、東京多摩断酒連合会、東京都病院協会、栃木DARC、栃木県断酒ホトトギス会、成増厚生病院東京アルコール医療総合センター、新潟マック、白峰クリニック、長谷川病院、初石病院、ひがメンタルクリニック、不動ヶ丘病院、船橋北病院、横浜マックデイケアセンター、よしの病院、与野中央病院、ライフバランスマネジメント研究所、リビングハウスマム、わくわくワーク大石

アルコール健康障害対策基本法 推進宣言


本日私たちは、日本のアルコール対策の歴史的な1ページとなる日を迎えることができました。
この場に集う、当事者、家族、専門家、支援団体、超党派議員連盟、関係省庁、酒類業界などすべての関係者が、共に手をたずさえ、基本法の推進に力を尽くすことを、ここに誓い合いたいと思います。

わが国では長いこと、不適切な飲酒はさまざまな問題に覆い隠され、その影響力の大きさ、深刻さが、社会に認知されていませんでした。
家族は、解決の方法がわからないまま飲酒問題に悩み、当事者が専門治療につながるまでに長い年月を要してきました。そして回復の場にたどりつけるのは、ごく一握りの幸運な人たちでした。
悲惨な飲酒運転事故が今も繰り返され、その背景にある飲酒問題への介入の試みは、ようやく始まったばかりです。
飲み会でのアルコールハラスメントによって若者が命を断たれる悲劇も、一向になくなりません。

支援に取り組む側も、個々の熱意だけでは限界にきています。
地域での連携が早期介入に結びつくことは明らかなのに、全国的な広がりをみせていません。
救急医療の現場はアルコール関連の搬送者により疲弊し、各地で危機的状態にあります。
公的な相談の受け皿は不足しており、人材養成のシステムも確立していません。
一般医療、福祉、介護、司法、DV・虐待被害者支援など、飲酒が背景となる問題に対応する場でも、正しい認識が共有されていません。

今こそ、現状を変えなければならない!
この問題に関わる一人一人が思いをひとつにしたからこそ、アルコール健康障害対策基本法は誕生しました。
私たちがめざすのは――

アルコールについての正しい知識の普及、依存症への偏見の是正。
早期発見・早期介入を可能にする、職種や立場を超えた連携づくり。
回復を応援する社会の実現、当事者と家族への支援の充実。
不適切な飲酒がもたらす数々の悲劇を未然に防ぐ、予防のしくみ。

私たちは、今ここから対策推進への一歩を共に踏み出すことを、宣言します。

2014年5月25日
「アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京」参加者一同

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